くだらない質問ネタ12選!しょうもない会話をしたい時に

くだらない質問の会話ネタ、しょうもない話題 考え

「くだらない質問」は、人の輪郭を浮き彫りにする。

本記事では、そんな「くだらない質問」ネタをいくつか紹介してみる。

無駄な質問は、要所においては、会話の潤滑油になり、少し美しい。

くだらない質問リスト

  • 好きなパンは何ですか?
  • 好きなひらがなは何ですか?
  • 好きなドアノブのタイプは?
  • 好きな必殺技は何?
  • 一番信用してる野菜は何ですか?
  • 靴下って左右あると思いますか?
  • カレーは飲み物ですか?
  • コンビニでつい見ちゃう棚はどこ?
  • 最近なぜか気になった言葉は?
  • もし冷蔵庫に住むとしたら、どの場所にする?
    (普通の冷蔵室?チルド室?冷凍庫?)
  • 5円落ちてたら、拾う?
  • トイレットペーパーはシングル派? ダブル派?

問いの背景にたいした意図はない。

が、答える側には不思議と「ちょっと考えてしまう時間」が生まれる。

会話のネタに困ったら、使ってほしい。

くだらない質問を投げるメリット

くだらない質問には、いくつかの効能がある。薬効成分はないが、効く人にはしっかり効く。

1.距離を縮める

「好きなパンは何ですか?」と聞かれてムッとする人間は少ない。よほど緊急事態でもない限り。

たとえ「フランスパン」と答えたとして、それが何かの思想的立場を表明するわけでもない。

政治も宗教も関係なく、人はパンについてならわりと素直に語る。

この無害さが、人と人の間にある「ちょっとした壁」を取り払う。

日々の会話においても、こうした無駄がもっと許されてもいいのではないかと思う。

2.相手の意外な一面が出る

「好きなひらがなは?」という質問に対して、即答で「む」と返してくる人間には、それだけで何かのストーリーがある気がしてくる。

くだらない問いには、相手の価値観がふとにじむ。

大げさに言えば、自己紹介より自己紹介になるのが「くだらない質問」である。

ちなみに、筆者の経験上、「好きなひらがな」を聞くと、たいがい、その人自身の氏名のどこかに使われている文字を回答するケースが多いと感じている。

3.自分のクセや傾向に気づける

「カレーは飲み物ですか?」と聞かれて、「いいえ」と答えたとする。

でもなぜそう思ったのかを考えてみると、自分の中のカレー観、あるいは飲み物とは何かという線引きに直面する。

このように、質問はくだらなくても、そこから見えてくる人間の輪郭は案外くっきりしている。

4.空気がやわらかくなる

たとえば初対面で「靴下って左右あると思いますか?」と聞いたらどうなるか。

一瞬しん…とするかもしれないが、その後、ちょっと笑いが起きる可能性がある。

そしてその笑いが、他社との関係性をまるごと変える。

ユーモアとは、正面からぶつかる代わりに、ちょっと横から回りこむ知恵。

「くだらない」とは、実のところ「すぐに役に立たない」というだけであって、価値がないわけではない。

筆者が答えてみた|くだらない質問で、ささやかな自己紹介

「どこの出身で」「何をしていて」「何が得意で」みたいな自己紹介も一応は便利だが、たいていは何ひとつ伝わらない。

それよりも、好きなひらがなとか、信用してる野菜とか、そういう取り留めない質問の方が、意外と人となりをにじませる気がする。

というわけで、以下は筆者による「くだらない質問」への回答である。お手柔らかに。

好きなパンは何ですか?

フカフカのパン。歯の圧力をほとんど必要としないやつ。フニャフニャ寄りならなお良い。

好きなひらがなは何ですか?

ぬ。間違いなく「ぬ」。
語尾でふと出てくると、場が少しゆるむ気がして好き。
もしくは「み」。丸みがあって、優しさの余白がある。

好きなドアノブのタイプは?

ちょっと冷たくて、軽い力でカチャッと開くやつ。握ったときに主張しないものがいい。人間もドアノブもそうであるべきだと思っている。

好きな必殺技は何?

左ピッチャーのクロスファイア。
ピンチの場面でズバッと決まると泣きそうになる。

一番信用してる野菜は何ですか?

ブロッコリー。
何があっても裏切らない感じがある。
蒸してよし、茹でてよし、黙ってても仕事してくれる。

靴下って左右あると思いますか?

ない。もしあるとしても、気づかなかった自分を責めるほどのことではない。

カレーは飲み物ですか?

はい。スープカレーに限らず、気持ちの上では常に「飲んでる」感覚。

コンビニでつい見ちゃう棚はどこ?

本棚。特に読む予定はなくても、とりあえずタイトルだけ眺めて安心したくなる。

最近なぜか気になった言葉は?

配当金。急にやたら聞くようになった。まだ実感はないが、語感はいいしロマンもある。

もし冷蔵庫に住むとしたら、どの場所にする?

普通の冷蔵室。チルドはちょっと寒そうだし、冷凍庫は完全に会話が通じなそう。冷蔵室の壁際あたりで、プリンに囲まれて暮らしたい。

5円落ちてたら、拾う?

拾う。拾ったあとはポケットに入れて、だいたい忘れる。
その後、洗濯機で回して、家族に怒られる。

トイレットペーパーはシングル派? ダブル派?

冬はダブル、夏はシングル。
というか、そのとき心に余裕がある方を選ぶ。たぶんそういう使い分けでいいのだと思う。

どうでもよさそうな問いほど、あとを引く

「5円落ちてたら拾う?」という質問に、はたして正解はあるのだろうか。

たぶんない。けれど、人によって即答だったり、ちょっと黙って考えたり、その差が面白い。

人間の思考には、時に“無意味な曲がり角が必要である。

目的地ばかりを目指して歩く旅は疲れるし、たまには道端に咲いてる名前も知らない花を見て「これなんだろうね」なんて言うのも、わるくない。

くだらない質問は、そういう花のようなものである。

効率化された社会ではあるが、効率の外側にもちゃんと場所はある。
そこに座って、「最近なぜか気になった言葉ってある?」なんて、ぼんやり聞いてみるのも悪くないだろう。

そういう問いかけが、ある種のやさしさとして、今日もどこかでこっそり機能している。
たとえ、トイレットペーパーがシングルかダブルかという問題だったとしても、である。