モリオン（天然石）が人を選ぶって本当？

黒くてミステリアスな天然石――モリオン。モリオンは、巷で「扱いが難しい石」「持つ人を選ぶ石」とも言われます。

「相性が良い人には驚くほど馴染むのに、合わない人には容赦なく重たく感じさせる」そんなモリオンの特性を紹介していきます。参考にどうぞ。

モリオンが「人を選ぶ」と言われる理由

モリオンは、魔除けや邪気払いとセットで語られる万能な守り石的存在。ただし、実際は人によって体感がまったく違います。まるで、石のほうが持ち主を選んでいるような雰囲気さえあります。

モリオンが「人を選ぶ」と言われる理由を、順にみていきましょう。

モリオンは浄化力が高く、周囲の雑念や滞った空気を吸い取る性質があります。強い浄化力は頼もしい反面、相性が悪いと石の働きに引っ張られて疲れやすくなります。

モリオンのエネルギーは単純に強いです。強い石は、持ち主の内側にある不安や混乱を跳ね返しやすく、無理に寄り添おうとしません。

こちらがモリオンの効果を疑ってかかると、その猜疑心さえもはね返して、不安を倍増させるなどします。よくも悪くも、モリオンの力を信じきれる人だけが自然に馴染む――といった感覚です。

モリオンは邪気払いや魔除けに向く石です。防御力の高い石は、外からの干渉を遮断する働きを持つので、持ち主の意図が曖昧なときはうまく作用しません。

守りの目的が明確な人ほど相性が良くなりますが、跳ねのけたい邪気がないにも関わらずモリオンに頼るのは宝の持ち腐れになります。

これらが「モリオンが人を選ぶ」と言われる理由です。

モリオンと相性が合うタイプは、次のような方々です。

雑念に飲まれやすい人ほど、モリオンの静けさはよく働きます。余計な思考が落ち着くと、本来の判断が見えやすくなり、生活のリズムも整い始めます。

他人の感情を拾ってしまうタイプに、モリオンは心強い石です。外部からの影響を薄め、必要のない情報を少し離れたところに置くような感覚が生まれます。

職場に苦手な人がいる、大勢が集まる混雑した場所が苦手、とにかく悪い氣を拾いやすい性格――こうした悩みをお持ちの方に向いています。

考えを深めたいとき、モリオンは雑音のない空気を作り出します。余白が生まれると、集中が持続しやすくなります。静けさを心地よく感じるタイプに合いやすい石です。

天然石モリオンと相性がイマイチ悪いタイプは、次のような方々です。

モリオンの強さに身体が追いつかないと、負担に感じる場合があります。モリオンと己の波長が合わないと、石のエネルギーに惑わされて、こちらの調子もスローダウンしてしまいます。

これはモリオンに限りませんが、エネルギーが強い石は、持ち主のリズムを急に変えてしまう恐れもあります。眠気や思考の停滞が続く場合は、モリオンが求める静けさと、自身の状態が噛み合っていないサインです。

気力が落ちている時期や体調が不安定な時期は、モリオンの重みが増します。具合が悪いときは、無理にモリオンを使う必要はありません。

モリオンと縁が近いときは、妙に石のほうから寄ってくる感覚を覚えます。理屈では説明しづらいですが「持ったときの違和感のなさ」が判断材料になります。

例えば、モリオンの黒々強い姿が視界に入っただけで呼吸が深くなるなら、石のリズムと同調しているサインかもしれません。

特に理由もなくモリオンが目が止まったあなたには、モリオンはピッタリかも。

ミネラルショーでありがちですが「ほかに買いたい石があったのに、なぜかモリオンと目が合った……」「そのまま、モリオンを連れて帰ってしまった」こうした現象は、石との相性が近い場合によく起こります。

運命の石は、不思議なほどしっくり来る感覚があります。

モリオンを眺めていて心が落ち着くようなら、エネルギーの波がうまく重なっている証拠です。

モリオンは距離感の整理に向く石です。モリオンを持ってみて、「なんだか、気持ちかがるくなった！わっしょい！」と前向きになれたのなら、モリオンが馴染んでいるサインです。

「モリオンが合わなかった……でも、黒い石を身に着けたい」
「モリオン以外の、魔除けになるパワーストーンを探したい」

こうした場合は、似たベクトルの黒石を試すのもありです。

黒い石	特徴
ブラックトルマリン	外部の影響を跳ね返すタイプで、守りが直線的。
オニキス	精神面の安定に向き、日常で扱いやすい。
ブラックスピネル	軽さと強さのバランスが良く、黒い石の中では行動的。
ヘマタイト	地に足をつけたいときに役立つ。理屈抜きで気力が戻りやすい。